飲食店の開業を目指されている方へ、コロナ禍を経験した最近の状況に踏まえて

今回は、飲食業の開業を目指されている方へ、基本的な注意点と実際の開業準備をお伝えするとともに、

コロナ禍を経験し、金融機関の対応や、最近の物価高や円安傾向に伴いお店の経営にあたり、

よりご注意いただきたいポイントをお伝えします。



飲食店を開業される際にまず決めること

飲食店を開業される際にまず決めることは、提供するジャンルを決めることです。

飲食店を開業される方は、開業するための経験を別の飲食店で積まれる方がほとんどです。

ご自身が開業されるジャンルでお勤めされることが多いと思います。

重要なポイントは、「どんなメニュー」を「いくらで」で「どんな人に」に「どうやって提供する」かの4つと考えます。

この4つのポイントがはっきりしていないと、お店の将来象が霞んでしまい。

お店が黒字化することに時間がかかったり、最悪の場合は閉店しないといけない場合もあります。

この4つのポイントには、正解の組み合わせがいくつもあります。

ただ、これら4つのポイントさえはっきりしていれば、迷うことなくお店の経営ができると思います。


飲食店を開業される際の開業準備

先に記載しました、4つのポイントがはっきりしていれば、後はある程度事務的にことが進んでいきます。

「どんな人」つまりは、客層がはっきりしていれば、その客層を集めやすい場所に応じた店舗を探すこととなります。

この店舗を探すには、不動産屋さんの協力が必要です。

また、「メニュー」からお店の雰囲気が決まります。

その雰囲気にあった内装が必要となります。

内装については、内装業者さんの協力が必要となります。

「どうやって提供する」かは、イメージされている客層を集客するための広告となります。

一般的には食べログやSNS等を使っての広告が一般的ですが、近隣の宿泊施設への挨拶等も必要と思います。

「いくらで」は、単価になりますが、これは客層の選定にも直接影響があり、

一旦料金表を作成して、事業を開始すると値下げは簡単ですが、途中で値上げすることは心理的にも難しいので、

料金表は慎重に決めて下さい。


飲食店を開業される際の創業融資のポイント

飲食店の創業融資は以前に比べると、金融機関は慎重になっている傾向がございます。

飲食業は他業種に比べると比較的罷業がしやすく、特に京都市内はインバウンドの影響もあり飲食店の開業数が増えておりました。

ですが、以前あったコロナ融資の返済が始まり、そのコロナ融資の返済ができな方が一定数おられるそうです。

そう言ったこともあり、審査がより慎重になっております。

ですが、審査内容としては、「どれだけ頑張って準備をしてきたか。」が大事であることは変わりません。

より丁寧に、開業に向けてこれまで準備してきたことを整理する必要がございます。


最近の飲食店の経営状況

コロナ禍の前後で、客層・客単価・材料費・人件費・水道光熱費が大きくことなります。

まずは、客層・客単価ですが、京都ではインバウンドの影響がたいへん大きく、海外から旅行者は円安の影響もあり以前に比べると単価が高くなっております。

材料費は、物価高騰の影響を受け、ほとんどの食材の値段が大幅に上昇しております。

人件費も、最低賃金は毎年上昇しておりますが、最低賃金で募集しても人が集まることはほとんどありません。

水道光熱費も、補助が終わり値上がり傾向です。

このように、材料費や固定費が上昇しており、いつ頭打ちになるかも分からない状況が続いております。

途中で値上げすることは非常に難しいので、あらかじめ費用の上昇を見越して値段を設定する必要があります。


日本政策金融公庫の融資を検討されている場合は当事務所にご相談下さい

日本政策金融公庫の融資審査は、書類審査と面接審査となりますが、

面接をされる前に、融資の可否が決まっているケースが多いように感じます。

それでも、面接審査にもキチンと準備が必要です。

事前準備を丁寧に整えて、面接審査にも丁寧に臨む必要があります。

ここ数年日本政策金融公庫の役割は、大きくなっていると感じます。

他の金融機関に比べて融資は通りやすいですが、それでも審査基準が甘くなったわけではありません。

事前準備をしっかりと整えたうえで、融資を申し込む必要があります。

日本政策金融公庫の融資を希望されている方は、ぜひお問い合わせ下さい。

初回面談は無料となっております。


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