京都で開業される際に高額な融資金が必要な場合の選択肢

融資金額は高額になればなるほど、融資の通過難易度が高くなり、融資が通過した場合の月々の返済額も高額になり

事業活動に大きな負担となってしまいます。

それでも、高額な融資金が必要な場合に、現実的な調達方法をお伝えいたします。


実際に必要な融資金額を確定する。

まず、融資を受ける際には計画書が必要ですが、その計画書には具体的なお金の使い道を明確に記載する必要があります。

この使い道は、大きく初期費用と運転資金に分類することができます。

初期費用は、事業所の決済金や内装、備品関係で、開業する際に最初に必要なお金となります。

運転資金は、月々にかかる経費で、原価や人件費、家賃、消耗品などの合計で、一般的には3~6ヶ月分の経費となります。

また、その使い道にも根拠が必要となります。

具体的には、請求書やカタログ等となります。

実際に必要な金額を計算し、その合計の内一部に自己資金を充てて、残りを融資で賄うこととなります。

その融資金額が少ないすぎると、計画の途中で資金が足りなくなってしまいますし、

逆に多すぎると、毎月の返済金額が大きな負担となってしまいます。

正確な融資希望額が確定すれば、状況に応じて以下の調達方法が考えられます。


日本政策金融公庫単独での融資

開業される際の創業融資の申し込み先で一番取り組み易いのは、日本政策金融公庫です。

自己資金や職歴が融資判断に大きく影響があります。

ただし、下記の融資の申し込み金額に応じて難易度が大きく変わります。

①~500万円
②500万円~1,000万円
③1,000万円~

まず、①の500万円までは、比較的融資は通り易い傾向があります。

次に、②の500万円~1,000万円は、①よりも難易度が高い傾向があります。

最後に、③の1,000万円~は、以前は支店で決済ができず、本店での判断となり審査時間も長時間なる傾向がありました。

今では1,000万円以上の融資も支店で決済ができるようにはなりましたが、以前と同程度の難易度があるように感じます。

融資の希望金額が500万円未満であれば、日本政策金融公庫からの単独融資が現実的です。

ただ、融資の希望金額が500万円以上であれば、日本政策金融公庫の単独融資若しくは日本政策金融公庫と金融機関との協調融資を検討する必要があります。


日本政策金融公庫と金融機関のプロパー融資(協調融資)

協調融資とは、一つの案件に対して、日本政策金融公庫と金融機関が協力して融資を行いうという仕組みです。

一般的には、希望融資額が高額であるため、日本政策金融公庫の単独では融資が難しいため

希望融資額の半分を日本政策金融公庫が負担し、残りを金融機関が負担するというものです。

この協調融資は、より高額な融資が必要な場合に有効な選択肢です。

ただし、デメリットもございまして、審査は日本政策金融公庫と金融機関が個別に行うため、手間が増えてしまい時間もかかります。

また、日本政策金融公庫と金融機関の両方の融資が通らないと送金がされないため

片方の審査が通過して、もう一方の審査が通過しなかった場合は、全額融資を受けることができません。


日本政策金融公庫と信用保証協会の保証による金融機関の融資(協調融資)

協調融資のもう一つのケースですが、金融機関が直接融資をすることに懸念がある場合、

信用保証協会が保証をして金融機関が融資をするケースもございます。

この場合、審査は日本政策金融公庫と金融機関、信用保証協会の3つとなり、より手間と時間が必要となります。

また、信用保証協会の審査は、金融機関が窓口となるため、直接やり取りができる日本政策金融公庫や金融機関の審査に比べると

はるかに手間と時間が必要となります。

ただし、制度上、信用保証協会が保証しますので、信用保証協会の審査が通れば、金融機関の審査は比較的通りやすくなります。

また、融資が通っても、信用保証協会に保証料を支払う必要がります。


京都で高額な融資を検討されている場合は当事務所にご相談下さい

融資金額に応じて融資の難易度は変化することは事実ですが、

それでも、少額であれば準備がおざなりでいいというわけでございません。

ここ数年融資審査が厳しくなっているように感じます。

事前準備を丁寧に整えて、審査に臨む必要がございます。

日本政策金融公庫や金融機関、信用保証協会の融資を希望されている方は、ぜひお問い合わせ下さい。

初回面談は無料となっております。


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